先日、PEPPY様にて動物病院勤務の方向けのセミナーを受講してきました。

「高齢犬との暮らしと介護」がテーマです。

高齢犬の暮らしで大切なことや、若い頃との違い。

接し方や介護についてなど、多種多様な内容でした。

子犬や成犬にくらべ、高齢犬についての情報は、まだまだ少ないです。

今回勉強した内容を、活かしていきたいですね!

ところで、このセミナーで同じグループになった受講者さんのひとりが、とても印象的なお話をしてくださいました。

その方は、これまでにもたくさんの高齢犬についての相談を受けてきたそうです。

その中には、まさに臨終を迎える子も。

犬も高齢になると、食べ物を受け付けづらくなる日が来ます。

動物が食べられなくなるのは、生命活動がかなり弱っている証拠。

そんな時、かわいそうだからと、頑張って食べ物を与えようとする飼い主さんが多いそうです。

すると、飼い主さんの気持ちに応えようと、無理してご飯を食べる子も少なくないそうです。

ですが、ご自身を例に考えて頂くとわかると思いますが、しんどくて食欲がない時に、無理にご飯を食べるのは辛いですよね?

ましてそれが臨終の時なら・・・。

だけど「もしかしたら何か食べられたら元気がでるかもしれない」という気持ちもわかります。

そこで、このお話を聞かせて下さった方は、そういった愛犬に直面したお客様に、こう言うそうです。

「無理させる必要は無いが、犬が自ら食べたいと思うものなら与えても良いと思います。

もうじゅうぶんに生きてくれたのだから、なんでも好きなものを与えてやって下さい。」

そして、いろいろな食べ物を並べて、自分から食べようとするか様子を見るそうです。

無理させず、食べられたらそれで良し、食べられなくともそれで良し。

その時与える食べ物は、これまで犬が食べたことのないような、ご馳走も含むとか。

そしてこの提案を受けたほとんどの飼い主さんは、「もう(なんでも好きな物をあげても)良いんですね。」と、涙ながらに胸を撫で下ろされるそうです。

こんな考え方もあるんだなあ。

確かに最期くらい、なんでも食べさせてやって良いのかもしれないなあ。

そう感じました。

賛否両論あるとは思います。

臨終とは言えど、犬の状況にもよると思います。

「亡くなる前くらい、何でも好きなものをあげて良い」と考えるか。

それとも「ダメなものを食べさせるともっと悪化するかもしれないから、最期まで管理を。」と考えるか。

正解はありません。

みなさんの考えはどちらでしょうか?

「人と犬の気持ちを大切に」がモットー!
ドッグトレーナー岡元です!

大阪で出張型 犬のしつけ教室をしています。
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