ヨークシャーテリアのカラくん。
トレーニング開始当時11ヶ月の男の子です。
「お散歩中に車やバイク、犬、人にも吠えてしまう。
怖がっているようで、このままではカラくんがかわいそうだから、なんとかしてあげたい・・・。」
とのことで、トレーニングをいたしました。
初回のカウンセリングで実際のお散歩の様子を見せて頂き、カラくんの気持ちを探ります。
すると車などに吠えてしまうのはもちろんですが、特にそういった吠える対象がないところでも、終始周囲をきょろきょろ見回し、お口はハアハアとても息が荒く、お外で歩くこと自体を怖がっている様子が見られました。
まずは、お外で歩くことを楽しいと思ってもらえるように、飼い主さんのほうを見たり近寄ってくれたり、周囲を気にせず歩けたら褒めるというトレーニングからスタート。
繰り返し練習するうちに、少しずつカラくんがリラックスして歩ける時間が増えてきました。
次に、吠える対象を遠くから見せて、吠えずにいられたら褒める練習を開始。
この練習をするときは、最初はそもそも吠えないでいられるくらい、吠える対象から距離をあけて行うのがポイントです。
そうすることで、吠えずにいられたら褒められた!という成功体験をたくさん積ませます。
全然平気でいられたら、徐々に距離をつめていきます。
焦っていきなり吠える距離で練習しつづけても、改善は見られないので要注意!
他にも怖い気持ちを小さくしていくトレーニングを行った結果、ご訪問させて頂くごとに、吠えずにいられることが増え、カラくんの表情も初期のころの怯えたものから、楽しそうなお顔に変わっていきました。
8回目のトレーニングでは、公園だけではなく道路でのトレーニングにもチャレンジ。
吠えないでお散歩できていました!
なんと挨拶できる犬の知り合いもできたとか!
ほんとに素晴らしいです。
もちろんまだ慣れ始めたところなので、今後もトレーニングは必要なのですが、飼い主さんからは「トレーニング開始前と比べて本当に変わってくれた!」とおっしゃって頂けました。
カラくんの吠えが改善していったのは、飼い主さんがしっかり普段からトレーニングをしてくださっていたことはもちろん、「カラくんがかわいそうだから、なんとかしてやりたい」という飼い主さんの愛犬を想う気持ちが大きかったと思います。
「うるさいから、とりあえずなんとかしたい」と、犬の気持ちを考えずに人間本位で進めてしてしまうと、全然うまくいかないんですよね・・・。
カラくんの気持ちを考えてくださる素敵な飼い主さんと暮らせて、カラくんは本当に幸せ者ですね!
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