「人と犬の気持ちを大切に」がモットー!
ドッグトレーナー岡元です!

犬は、過去の経験で覚えた行動をしても

望んでいたものが得られない時、

最後の悪あがきとばかりに、

その行動をより一層激しく行うという

特性があります。

吠えるダックス

どういうことかというと、たとえば

『吠えればオヤツをもらえる』と

覚えてしまっている犬がいたとします。

 

その犬の「オヤツくれよ吠え」を治すために

吠えてもオヤツは出てこないと

教える方法があります。

それは、吠えてオヤツを欲しがっても

無視するという方法です。

 

 

無視を繰り返していると、

犬にしてみたら

「吠えてもオヤツが出てこない・・・

 あ~あ、これじゃ疲れるだけじゃん」

とだんだん吠える頻度が減ったり、

吠え続ける長さが短くなったり、

吠え声の大きさが

小さくなっていったりします。

 

 

しかし、改善していくうちに

突然また激しく吠える時が来ます。

これが冒頭に言った、

最後の悪あがきとも言える行動です。

 

犬の気持ちを代弁すると、

「うーん、以前みたいに吠えていても

 オヤツをくれないな・・・。

 もしかして、吠え方が足りないのかも?

 よーし、気合い入れて吠えてみるぞ!

 ワンワンワンワンワン!!!」

と言っています。

 

大抵の飼い主さんは、そこで驚いて

無視するのを止めてしまいます。

そしてまたオヤツをあげたりすると・・・

 

犬はこう思います。

「おっ、やっぱり吠える強さが

 足りなかったんだ!

 よーしこれからは、

 今回みたいに激しく吠えよう!

 

そして行動が悪化してしまいます。

 

 

このように、

困った行動が

 だんだん改善していたのに、

 突然、以前より激しく

 その行動をするようになった

場合は、それに驚かずに

これまで改善のために行っていたことを

しっかり徹底し続けるのが大切です。

 

最後の悪あがきは、

一時的なものに過ぎません。

 

 

今回の「オヤツくれよ吠え」の例では、

しっかり無視をし続けるべきでした。

 

そうすると、犬は

「あれー、こんなに激しく吠えても

 やっぱりオヤツはもらえないのか。

 もうこれからは、

 オヤツが欲しい時に吠えても、

 無駄なんだな・・・。

 吠え損だから、やめとこう。」

と考え、より一層

吠えなくなっていくはずでした。

 

 

最後の悪あがきが起きるのは、

これまでの習慣が打ち破られようと

しているからこそ。

 

つまり、改善に向かっている証でもあります。

 

慌てず騒がず

冷静に対処できるように、

最後の悪あがきなんていうことが

あるんだな、と

知っておくと良いでしょう。

 

 

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