「人と犬の気持ちを大切に」がモットー!
ドッグトレーナー岡元です!
先日、トレーナー仲間と話していた時。
犬を飼うなら、犬嫌いな人にこそちゃんと配慮できないとね。
という話になりました。
これ、大賛成。
犬好き同士だと意外とありがちなんですが、
ノーリードがダメな公園でリードを離して自由にさせてしまっていたり、
飼育不可なマンションで飼ってるの~
なんて話を聞くたび、
あーあ、また犬の立場が悪くなるわ・・・。
と残念に思ってしまいます。
公園には、犬好きな人もいれば犬嫌いな人もいます。
最初は好きでも嫌いでも無くても、もしマナー違反する飼い主ばかり目にしていたら?
「犬を飼う人はみんな非常識なのね」と思い、犬自体を疎ましく思ってしまうかもしれません。
犬が怖い人にとっては、憩いの場であるはずの公園が恐ろしくて仕方ない場所になり、行けなくなってしまうかもしれません。
ルールやマナーを守れないのは、そういった人たちに、直接的ではないかもしれないけど迷惑をかけているということです。
誰だって、悪意でそうしているのではなく、気付けていないだけなのだとは思いますが・・・。
うちの子は噛まないから大丈夫?
いやいや、そうかもしれませんけど。
犬が怖い人にしてみたら、近くに寄ってこられるだけでもたまらんでしょう?
想像してみてください。
まずあなたが嫌いな、もしくは恐い生き物はなんですか?
ヘビ? 蜘蛛? ゴキブリ?
なんでもいいです。思い浮かべて下さい。
ある時、あなたが嫌いな生き物がペットとして飼われるのが流行ったとします。
いつも行っていた公園では、その嫌いな生き物の愛好家がたくさん集まり談笑しています。
その生き物を飼うのにはルールがあります。
公共の場では、必ずカゴに入れたり紐をつけて、飼い主が制御できるようにするというものです。
ほとんどの飼い主はルールを守っています。
あなたはその生き物自体は嫌いですが、
「恐いけどちゃんとルールを守ってくれているしなぁ・・・。
好きな人にとっては可愛いんだろうし、自分がその生き物を嫌いだからという理由でつべこべ言うべきではないしなぁ・・・。」
と大人な意見を持っていました。
しかしある日。
ルールを守らず、その生き物たちを自由に遊ばせている一団を見かけます。
「恐いな・・・、なんで嫌いな人もいるってことを考えられないんだろう・・・?」
あなたは恐怖感と嫌悪感を感じながら、そそくさとその場所を通り過ぎようとしました。
すると!
自由にさせていた嫌いな生き物のうちの一匹が、あなたに興味を持って、凄い勢いで迫ってきました!
恐怖でパニックになり、固まるあなた!
どんどん距離を詰めてくるその生き物!
そして・・・
その生き物は目の前で止まり、じーっとあなたの方をにらんできました!!
そこに飼い主が駆け寄ってきて、こう言いました。
「あらあら○○ちゃん!
その人のこと見つめちゃって!
よっぽど気に入ったのね~」
これ、あなたならどう思います?
見つめてるか、にらんでるかなんてわかんねーよ!
気に入ったのね~じゃねーだろーが!!
早く退けてくれ!!!
って思いませんか?
そしてこれまでよりもっと、その生き物を嫌いになるのでは?
世の中には色んなルールやマナーがあります。
そしてルールやマナーは、お互いが気持ちよく暮らしたり、立場の違う者同士でも気遣いや譲歩をしあえるように、定められています。
犬好きな人もいれば、犬嫌いな人もいます。
そんな人同士でも、互いに配慮し合える社会が、幸せな社会だと思います。
他の人に配慮できない飼い主ばかりだと、犬嫌いな人はもっと増えます。
すると犬自体も、危ない生き物、怖い生き物というレッテルを貼られます。
もう家の中だけで飼え! 外に出すな! この地区では飼うな!
といった話が出てきてもおかしくありません。
以前、犬嫌いの人に話を聞いたことがあります。
本当のところ、犬を飼う人をどう思うのか?
その人はこう言いました。
「犬は嫌い。怖くて怖くて仕方ない。
でも犬好きの人にとって、犬がどれだけ大切かというのは、見てたらわかる。
だから犬を飼うなとは言わない。
犬を散歩させるななんて言うつもりも全然無い。
ただ、世の中には犬嫌いな人もいるんだということを、わかっていて欲しい。」
思いやりは想像力です。
少しだけ。お互いにほんの少しだけ。
犬好きさんは犬嫌いさんの気持ちを。
犬嫌いさんは犬好きさんの気持ちを想像できたなら。
もっと優しい社会になるのではないか。
いつもそう思っています。
大阪で出張型 犬のしつけ教室をしています。
子犬のしつけ、困った行動の改善など
お気軽にご相談ください!