「人と犬の気持ちを大切に」がモットー!
ドッグトレーナー岡元です!
本日は、犬のしつけはどうして必要なのか?について考えてみます。
犬の基本的なしつけとは?
「犬の方から目を合わせてもらう(アイコンタクト)」、
「お座り」「伏せ」「待て」「おいで」「横について歩く」などです。
動きを教える時に役立てられたり、人間の手を怖がらせないため「手を追って歩く」。
他には「ハウスで過ごせるようにしておく」のも重要ですね。
さて、これらの基本的なしつけですが、どうして必要なのでしょうか?
ありていに言うと、基本的なしつけができようができまいが、犬は生きていけます。
生存していくという面だけを考えると、いらないんです。
お座りも伏せも待ても。
しつけを教えている人間が言うと、ビックリされるかもしれませんけども(笑)。
しかし彼らは人間と共に生活をします。
人間社会の中で生活を送るためには、基本的なしつけはとても重要になるんです。
そもそもしつけって何のためにあるの?
一つは、人様に迷惑をかけないため。
もう一つは、犬自身の安全を守るため。
しっかりとしつけをするのは、飼主の責任なんですね。
例えば、お年寄りやお子さんに犬が飛びついてしまうと、怪我させるかもしれません。
その時、あらかじめ「お座り」や「伏せ」で落ち着かせられたなら、相手に迷惑をかけずに済みます。
「おいで」と言って、相手から離れさせることもできます。
もし周囲に迷惑をかけてしまうと、犬も飼主も白い目で見られます。
周囲の目線ばかり気にして生活しなければならなくなり、とても辛いでしょう。
怪我でもさせようものなら、相手も自分も不幸です。
犬だって、あの犬は恐い・危険だという目で見られるより、おりこうさんと周囲からも愛される方が良いですよね。
次に犬自身の安全にしつけがどう関わるのかですが
例えば散歩中、道路に犬が飛び出しそうな時、「おいで」で戻ってこれたなら、事故を防げます。
実はこの散歩中の例については、実際に目の前で遭遇したことがあります。
もしあの時、おいでで犬が戻ってこれなかったら・・・!
基本のしつけって、本当に大事だなと感じた瞬間でした。
もちろん飛び出さないようにしっかりリードを持ち、危険を察知できるよう気をつけるのが大前提なんですけども。
お座り、伏せ、待てなどの動きを止める動作は、犬を落ち着かせるのにも役立ちます。
ついて歩くのは、お散歩の引っ張り防止に役立ちます。
とは言え、完璧さを求めると楽しいはずのお散歩がストレスになりかねません。
個人的には、家庭犬に、常に横の決まった位置について軍隊のようにビシッと歩け!
とまで求める必要はなく、困らない程度で良いと思っています。
ハウスは犬にとって落ち着ける場所、一人でほっとできるお部屋づくりです。
狭い所に入れるのが可愛そう・・・という方もおられますが、野山で生きる犬科の動物は、地面に穴を掘って巣にします。
広すぎる場所にいるよりも、警戒すべき範囲が限られますし、危険なものから身を隠すのにも良く、本来はそういった場所の方が落ち着くんです。
ハウスは災害時にも役立ちます。
また、入院が必要になった場合は、飼主と離れてケージの中で過ごさなければなりません。
その際、もともとハウスを覚えてケージに慣れている犬と、全く慣れていない犬だと、どちらがストレスを強く受けるか、想像に難くないと思います。
これらしつけのベースにあるのが、犬の方から目を合わせてもらうこと(アイコンタクト)です。
目が合っていなければ、何か指示をしても気づかなかったり、上手く伝わりません。
ちなみに、人間の方から無理やり犬の目を覗き込むのは、犬に脅威を感じさせますのでご注意を。
しつけを通して良いコミュニケーションを。
しつけをするためには、飼主は犬にしっかり向き合わなければなりません。
言葉が通じるわけでは無いので、犬の仕草や表情を読み取りつつ、こちらのやって欲しいことを上手く教えないといけない。
楽しく教えてあげられるなら、人と犬との良いコミュニケーションにもなります。
飼主と犬は、例えるなら保護者と子供の関係。
人間の親子のような関係と言えるのではないでしょうか。
人間の親子は、親から子供にマナーや社会的に正しいことを教えたり、安全を守ってあげなければなりません。
飼主と犬も、似たようなものですよね。
ただ、種族が異なるため、アプローチは異なります。
単に「マナーを守れ!」と言ったところで、人間のマナーなんて犬にはわかりません。
あれは正しい、これは間違っている、なんていうのも人間の価値観に過ぎず、犬にはわかりません。
だから基本のしつけ、「お座りや伏せ、おいでなど」を教え、必要に応じて人間が導いてあげる必要があるのです。
大阪で出張型 犬のしつけ教室をしています。
子犬のしつけ、困った行動の改善など
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