アイコンタクトとは、犬から人に目を合わせてもらうことです。
基本でありながら、とても重要なしつけです。
本日は、アイコンタクトがなぜ重要なのか?についてお話します。
ちなみにアイコンタクトの教え方については、次回の記事でお伝えする予定です。
目次
- アイコンタクトが重要な3つの理由
- 意外とできていないアイコンタクト
- アイコンタクトの重要性、まとめ
アイコンタクトが重要な3つの理由
アイコンタクトが重要な理由は主に3つです。
- 飼い主さんの指示を聞く体制ができる。
- 危険や問題行動(困った行動)を防げる。
- 犬との絆を深められる。
全て、犬を飼い主さんに集中させられるのが、キーポイントとなります。
それぞれ説明していきます。
1.飼い主さんの指示を聞く体制ができる
犬と目が合うということは、犬が飼い主さんに興味を持ち、集中しているということです。
集中できると、飼い主さんの指示を聞いてくれやすくなります。
逆に目が合っていない時は、集中できていない時。
飼い主さんの言うことが、伝わりにくいです。
人間だって、話をする時は視線を合わせますし、そっぽを向いたままだと意思疎通し辛いですよね?
2.危険や問題行動(困った行動)を防げる
犬の目線を飼い主さんに引きつけられるだけで、様々な危険や問題行動を防げます。
例えばお散歩を例にするなら、車を追いかけたり、拾い食いをさせないでいられます。
引っ張り防止にも、効果があります。
飼い主さんに集中できれば、前方ばかり気にしてしまうのを防げますからね。
3.犬との絆を深められる
犬が人間に目を合わせるのは、信頼・親愛の証だとも言われています。
心理学のセミナーに参加した際に、こんな話が話題に登りました。
人間のお母さんと赤ちゃんが見つめ合う時、脳内で「オキシトシン」という物質が放出される。
オキシトシンは愛情ホルモンと言われる物質。
安心感や幸福感を感じさせ、ストレスを軽減し、絆を深める効果がある。
そして人と犬が見つめ合う時も、オキシトシンはお互いに放出される。
お互いに、というのがポイントですね。
人間だけが幸せな気分になるのではなく、犬も安心感・幸福感を感じているんです。
どうでしょう。
アイコンタクトの重要性、わかって頂けましたか!?
意外とできていないアイコンタクト
さてこのアイコンタクト。
多くの飼い主さんが、できていると勘違いしていることが多いです。
「うちの子、ちゃんと目を合わせられるよ!」
そう言う飼い主さんの大半が、人間から犬の目を覗き込んでいます。
そして目を覗き込まれた犬のほとんどが、顔を背けて目線が合うのを避けていました。
残念!
人から犬の目を覗き込むやり方だと、親愛の証どころか、ケンカ売ってます!!
動物が視線を合わせるのには、敵意の表現の意味もあります。
見つめ合うのではなく、にらみつける、ガンをつけると言うとわかりやすいでしょうか?
人が犬の目を覗き込む時、知らず知らずに敵意や圧迫感を感じさせてしまっていることが多いです。
犬が顔を背けるのは「僕はあなたと敵対するつもりは無いよ。」という意味です。
正しいアイコンタクトとは?
人から犬の目を覗き込むと、圧迫感を与えてしまうなら、どうすべきなのか。
答えは、犬から人に目を合わせてもらうです。
犬自ら見るのであれば、無理なく圧迫感も与えずに、視線を交わせます。
これこそが、犬とのコミュニケーションで役に立つ「良いアイコンタクト」です。
アイコンタクトの教え方としては、オヤツを使って覚えさせる方法や、犬の自然な行動をうまく使う方法があります。
アイコンタクトの重要性、まとめ
アイコンタクトが重要な理由
- 飼い主さんの指示を聞きやすくなる。
- 危険や問題行動(困った行動)を防げる。
- 犬との絆を深められる。
正しいアイコンタクトのやり方
- 人が犬の目を覗き込まない。
- 犬から人を見てもらう。
視線を合わせるだけなのに、犬とのコミュニケーションに大切なアイコンタクト。
次回は、アイコンタクトの具体的な教え方をお伝えします。
「人と犬の気持ちを大切に」がモットー!
ドッグトレーナー岡元です!
大阪で出張型 犬のしつけ教室をしています。
子犬のしつけ、困った行動の改善など
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