前回に引き続き、基本のしつけの一つ「アイコンタクト」についてです。
アイコンタクトとは、犬から目を合わせてもらうこと。
前回はその重要性についてお話しました。
アイコンタクトの完成形は、犬の名前を呼んだら人の目を見てくれることです。
今回は、アイコンタクトの教え方について、2つの方法をお伝えします。
目次
- 誘導で教えるアイコンタクト
- 犬の自然な行動で教えるアイコンタクト
- 更に効率の良いアイコンタクト!?
- まとめ
誘導で教えるアイコンタクト
1つ目の方法は、犬の目線を誘導して教える方法です。
まず、犬にオヤツの匂いを嗅がせて興味を持たせます。
そのオヤツを人の額の辺りに持っていきます。
そのままじっと手を動かさず、待ちます。
犬はしばらくオヤツを見つめますが、なかなか貰えないので「?」と思います。
すると、ふと一瞬、人の目を見る時がおとずれます。
目が合った瞬間に、褒めてオヤツを与えます。
繰り返すことで、だんだん人に目を合わせてくれるまでが、早くなっていきます。
犬なりに、どうすればオヤツを貰えるか考えるんですね。
次にオヤツの匂いを嗅がせ、少しご自身の顔から離れた位置で、オヤツを持ちます。
今度ももちろん、犬はまずオヤツを見るはず。
ですが、しばらく待てば、またチラッと人の目を見ます。
犬が人に目を合わせた瞬間、褒めてオヤツを与えます。
繰り返すことで、だんだん「人と目を合わすことが求められている」と、理解させられます。
スムーズにできるようになったら、先に犬の名前を呼んで、犬が目を合わせた瞬間に、褒めてオヤツを与えます。
手の動き方などは、全く同じです。
犬に何か教える時は、一つずつ内容を変えていくのがコツです。
こうすることで「名前を呼んだら、人の目を見る」と教えられます。
犬がそっぽを向いている時に名前を呼んで、振り向いてくれたなら、アイコンタクトを理解できたとみて良いでしょう。
犬の自然な行動で教えるアイコンタクト
2つ目の方法は、犬の自然な行動をうまく使って、アイコンタクトを教える方法です。
実は、やることは誘導よりも簡単。
普段の生活の中で、犬が偶然、人の目を見た瞬間に、褒めてご褒美を与えるだけです。
これを繰り返していると、誘導の時と同じように、犬は「目を見たら良いことがあるぞ!」と学習します。
誘導する方法と比べると、こちらの方法では完全に犬任せ。
一見、非効率的に思えます。
ところが、犬が自ら行った行動を褒めることで、自分の行動に自信を持たせられます。
最終的には、「早く行動を覚えてくれる」。
「合図を送らなくても、犬自らアイコンタクトするようになる」。
といったメリットもあるんです。
更に効率の良いアイコンタクト!?
誘導で教える方法と、犬の自然な行動を褒めて教える方法をお伝えしました。
でも、もっと効率良く、アイコンタクトを教える方法があるんです。
それは、「誘導で教える方法」「自然な行動を褒める方法」の2つの方法を併用すること。
どちらの方法も同時に練習すると、アイコンタクトが成功する回数が倍増します。
もちろん、褒める回数も2倍です。
また、同じ方法ばかり繰り返すと、犬はあっという間に飽きてやらなくなります。
しかし、2つの方法を利用できれば、練習のチャンスも倍になるというわけです。
犬がアイコンタクトを覚えるまでが早くなるのも、納得ですよね?
アイコンタクトの教え方、まとめ
今回お伝えしたアイコンタクトの教え方は2つ。
1.誘導で教える方法。
2.犬の自然な行動から教える方法。
そして、それら2つの方法を併用すると、より学習効率がアップします!
アイコンタクトは、目を合わせるだけとシンプルなもの。
ですが、犬とのコミュニケーションにはとても大切です。
教えるのは難しくないので、ぜひ練習してみて下さいね!
「人と犬の気持ちを大切に」がモットー!
ドッグトレーナー岡元です!
大阪で出張型 犬のしつけ教室をしています。
子犬のしつけ、困った行動の改善など
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