「人と犬の気持ちを大切に」がモットー!
ドッグトレーナー岡元です!
2018年2月25日、環境省が「人とペットの災害対策ガイドライン」を改定しました。
ペットとの同行避難が叫ばれるようになって久しいですが、スムーズな避難のためにも、普段から自分たちで備えておくことが大切です。
そこで、救助犬育成団体のセミナーにて「災害時の備え」について学んだことをご紹介します。
1.災害時に役立つハウストレーニング
2.避難グッズの準備
3.普段からの心構え
これら3項目のお話があったので、今回は「災害時に役立つハウストレーニング」についてお話致します。
災害時に役立つハウストレーニング
ハウストレーニングとは、犬をクレートの中でリラックスして過ごせるよう、慣らすトレーニングです。
クレートトレーニング、とも言います。
ちなみにクレートというのは、移動可能な犬のお家のことです。
もしかしたら、避難時に、クレートに犬を入れて、持ち運ぶ必要があるかもしれません。
また避難先で、犬をクレートに入れておく必要があるかもしれません。
普段からクレートに慣れさせておけば、中に入れるのもスムーズですし、全く慣れていないより、犬が感じるストレスも少なく済みます。
ハウストレーニングの方法
クレートは犬にとって、安心かつリラックスできるお家であるべきです。
そこで今回は、犬にクレートを好きになってもらえるよう、オヤツを使ったトレーニング方法をお伝えします。
(1)クレートに入るよう誘導する。
オヤツを犬の鼻先に持っていき、匂いを嗅がせます。
そのオヤツをクレートの中に投げ入れ、犬が自ら入るよう誘導します。
もし怖がりさんで、なかなか中に入れない場合は、オヤツを入り口近くに置きます。
またクレートの屋根が取れるタイプなら、屋根を外した状態から慣らします。
(2)「ハウス」という言葉をつける。
スムーズにクレートに入れるようになったら、「ハウス」と言葉を付けてから犬をクレートに入れます。
繰り返して、「ハウス」の言葉だけで中に入れるよう、練習します。
指差しなどの合図をつける場合は、先に言葉無しで合図のみ覚えさせてから、言葉を覚えさせます。
(3)クレートの中でしばらくいられる練習
クレートに入れるようになっても、すぐ出てきてしまっては困ります。
そのため、犬がクレートの中にいる内に追加でオヤツをあげて、中にいると良いことがある、と教えます。
(4)クレートの扉を閉め、中で過ごさせる練習
クレートの中にいられるようになったら、次はクレートの扉を閉めます。
そのまま追加でオヤツを与え、扉が閉まっても平気でいられるよう慣らします。
最初の内はすぐに扉を開けますが、だんだん5分・・・10分・・・と扉を閉めておく時間を伸ばしていき、中でしばらく過ごせるよう練習します。
最終的には、数時間でも一匹で過ごせるように慣らします。
(5)オヤツを減らす
ご褒美のオヤツをランダムに抜き、褒め言葉や撫でることをご褒美に変えていきます。
このようにして、普段からリラックスしてクレートの中で過ごせるよう練習します。
大切なのは、無理強いしたり、中で叱ったりしないこと。
クレート=嫌なものになってしまうからです。
なお、ハウストレーニングの他に、抱っこしたり、どこを触っても嫌がらないよう慣らすのも大切です。
次回は「2.避難グッズの準備」についてお話しますね!
参考記事
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