「人と犬の気持ちを大切に」がモットー!
ドッグトレーナー岡元です!

先日、引っ張り防止のトレーニングについて

お話しましたが、

引っ張り防止用の道具もあります。

 

「イージーウォークハーネス」

「ジェントルリーダー」などです。

 

どちらも引っ張り防止効果がありますが、

それぞれ特徴があります。

 

イージーウォークハーネス

イージーウォークハーネス

こちらがイージーウォークハーネス。

通常のハーネスと異なり、

リードを取り付けるリングが

胸の前にあります。

(通常のハーネスは、背中側です。)

イージーウォークハーネスをつけた犬

ちょっと写真がぼけていてすみませんが・・・

犬が装着している写真を拡大したものです。

 

このリードを取り付けるリングが

前にあるのがミソです。

 

犬が前方に進みすぎて

引っ張る状態になりそうな時に、

前に向かっていた力の方向を

横向きにそらしてしまい、

引っ張りを起こさせなくする

という仕組みです。

 

そのため、間違って

リングの部位を背中側にしてしまうと

この道具の意味がありません。

 

 

イージーウォークハーネスは

犬が慣れてしまうと、着けたまま

引っ張るようになる場合も多いです。

 

実際にトレーニングに伺ったお宅でも、

イージーウォークハーネスを着けたまま

ガンガン引っ張っている犬もいました。

 

ですので、装着して引っ張りが

一時的におさまっている間に、

引っ張らないように歩く練習をする

必要があるかと思います。

 

 

また、脇の部分がすれてしまい

毛がはげてしまったり、

皮膚を傷つけてしまう(すり傷ができる)

ことも良くあるので、

当て布をして対処する必要があります。

 

 

ちなみにこの道具はアメリカ製ですが、

似た仕組みの道具で、日本製のものを

麻布大学が作っています。

 

そちらの道具の名前は、

「らくらくハーネス」です。

引っ張る方向を分散させることで

引っ張りを防止するという仕組みです。

 

ジェントルリーダー

ジェントルリーダー

ジェントルリーダーも

同じく引っ張り防止の道具ですが

犬の首が向く方向をコントロールする

仕組みになっています。

馬の手綱と同じです。

ジェントルリーダーをつけた犬

これまたピンぼけしていて

申し訳ないのですが

装着している犬の拡大写真です。

 

動物は通常、進む方向に首を向けます。

その方向をコントロールすることで、

引っ張りを防ぐ仕組みです。

 

こちらは、装着している限りは、

永続的に効果が出続けることが多いです。

 

 

ただし、

間違った使い方をすると、首の骨や神経を

痛めてしまう恐れがあります。

 

使用上の注意点としては、

犬が引っ張ろうとした時に

人間のほうが引っ張り返さないこと。

 

ただ、じっと手を止めているだけで

犬は引っ張れずに留まります。

 

また方向転換も優しく行うこと。

引き寄せる場合も、優しく手繰り寄せること。

とにかく、人間のほうが

力を入れて引っ張ってしまわない。

名前の通り、人もジェントル(紳士)の様に

振る舞って下さい。

 

この道具、イメージで言うと

大型犬でもトイプードル程度の力で

制御できてしまいます。

 

それほど強力なので、

注意も必要といったところです。

 

できれば、使い方をちゃんと教わって

利用する方が良いかと思います。

 

 

あと、お鼻に紐がかかるのを

最初は嫌がる犬も多いです。

 

ですので、実際に装着して使用する前に、

オヤツを与えながら

ジェントルリーダーを見せたり、

お鼻にひっかけてみたりして、

犬自ら、ジェントルリーダーに

首を入れるようになるくらいまで

慣らせてあげて下さい。

 

そうすることで、よりスムーズに

着け外しできるようになります。

 

もし慣らさないまま使おうとすると、

着脱も容易ではなくなりますし、

着けている最中に、犬が鼻の部分の紐を

取ろうとして、お散歩どころでは

なくなる場合もあります。

 

共通の注意事項

どんな道具もですが、

正しく使えばちゃんと効果が出ますし、

使い方を誤ったら、効果がなかったり、

良くない影響があったりします。

 

今回の道具で言えば、

サイズは犬にピッタリのものを

選んであげること。

ショッピングサイトなどでは

この道具を買う際の、

犬のサイズの測り方が

載っているはずです。

(というか、ちゃんと測り方や注意点を

 掲載しているお店で買いましょう。)

 

サイズ違いのものを買ってしまうと

まず効果がありません。

 

 

次に、どこかに一時的に

係留する時には使わないこと。

普段からつけっぱなしにするのもダメです。

 

動きを制御するので、安全のためにも、

人が見ていられる時にのみ

使うようにして下さい。

 

 

また、アメリカ製なので

マニュアルが英語です。

 

日本語訳のマニュアルを付けてくれる

お店もあるので、できれば

そういったお店で購入した方が良いです。

 

正直、日本語マニュアルが無いと、

ちゃんと装着できないし、

使い方もわからないと思います。

 

そして装着の仕方が悪いと

これまた引っ張り防止効果が出ません。

 

 

ちなみに、僕がこれらを購入した時は、

ネットショップの輸入雑貨屋CHERRY’S

というお店を利用しました。

 

日本語マニュアルが付いていたのと、

イージーウォークハーネスには

脇のすれ防止パッドが付いていたのが

決め手でした。

 

なお、現在でも、購入した当時と

同じ状況かはわかりませんので、

お店に直接問い合わせ頂くと

安心かと思います。

 

 

大阪で出張型 犬のしつけ教室をしています。

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